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更生保護とは

更生保護とは

1.更生保護は、人の立ち直りを支える活動です

犯罪や非行をした人たちは、何らかの処分を受けた後、地域社会に戻り社会の一員として生きていきます。しかし、定職や定住の確保ができず社会復帰が難しくなるケースも多く、社会的に孤立しやすい立場にあります。社会とのつながりを失い、再び犯罪や非行をしてしまう人もいます。被害者を生まない明るい社会を実現するには、再犯や再非行を予防し、彼らの立ち直りをサポートすることが重要です。
保護司は保護司法に基づき法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員ですが、ボランティアで活動します。釈放後の居住地や就業先などの調整や相談を行っています。

2.更生保護の主な内容

社会復帰を果たすには、本人の強い意志や行政機関の働きかけだけではなく、地域社会の理解と協力が必要です。 保護司をはじめとする更生保護ボランティア、関係機関等の幅広い連携によって更生保護が推進されます。

社会を明るくする運動

すべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちや非行をした少年たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない地域社会を築こうとする全国的な運動です。
第74回 社会を明るくする運動のショートアニメCM

犯罪予防活動

毎年7月を「社会を明るくする運動」強調月間および再犯防止啓発月間とし、県内、各地の駅前や街頭などで啓発活動を行っています。

社明いきいきフェスタ(県推進委員会中央行事)

毎年7月に、地域の方々に私たちの活動を知ってもらうためのイベントを行っています。様々な立場による演技や演奏を行い、明るい社会を形成する契機とします。

作文コンテスト

小学生・中学生のみなさんを対象とした、犯罪や非行のない地域づくりに関する作文コンテストを開催しています。家庭生活や学校生活での体験をもとに、犯罪や非行について考えたこと、感じたことを文章にすることで、更生保護に対する理解を深めてもらうことを目的としています。

3.保護観察の仕組み

4.立ち直りを支える人々

犯罪や非行をした人が抱える悩みや生きづらさは様々です。
そのため、立ち直りの支援には、保護司以外にも多くの人や団体などが関わっています。

地域連携・助成事業更生保護法人

更生保護活動に対する助成、研修、国民に対する広報啓発などを実施し、更生保護活動を物心両面から支える団体です。中長期にわたる更生支援を地域で支える更生保護ネットワークの拠点としての役割が期待されています。

継続的なケアサポート

保護司

保護観察官とともに犯罪や非行をした人の立ち直りを支える民間ボランティアです。居住や就職のサポートや、地域向けの啓発活動などを実施します。

更生保護女性会

犯罪予防活動や子育て支援活動などを行うボランティア団体です。女性の立場から、地域における犯罪や非行の予防に向けた取り組みや、子どもたちの健全育成に向けた支援を行います。

BBS会

BBS(Big Brothers and Sisters)は、非行をした子どもたちや、生きづらさを抱える子どもたちの兄や姉のような存在として、一緒に悩み、学び、楽しむボランティア団体です。

就労支援

協力雇用主

犯罪や非行のした人たちは、その経歴から就職が難しくなる傾向があります。協力雇用主はその事情を理解した上で保護観察対象者等を雇用し、改善更生に協力する民間の事業主です。協力雇用主になるには、保護観察所への登録が必要です。

就労支援事業者機構

出所者や保護観察対象者等の雇用に協力する事業主への支援等を行うNPO法人です。社会全体で犯罪や非行をした人たちの就労の受け皿を確保し、再犯防止を図ります。

住宅支援

更生保護施設

頼れる人がいないなどの理由で早急な自立更生が困難な人たちに対して、宿泊場所や食事の提供、生活や就労のサポート等を行い、社会復帰を支援する民間施設です。運営には法務大臣の許可が必要であり、大半は更生保護法人によって運営されています。

自立準備ホーム

頼れる人がいないなどの理由で早急な自立更生が困難な人たちに対して、宿泊場所や食事の提供等を通じ、社会復帰を支援する民間施設です。更生保護施設と異なり、法務大臣の許可は必要ありませんが、あらかじめ保護観察所への登録が必要です。

お問い合わせ

全国的に保護司が不足しています。興味をもっていただけたら是非ご連絡ください。
また、質問・相談などお気軽にお問い合わせください。

028-621-1454

受付時間:月〜金曜日 午前10時~17時

更生保護ネットワーク 全国保護司連盟 更生保護法人栃木県保護観察協会